SORA の看板商品「ラベンダーカーム」のベースとなっているのが、コールドプロセス(CP法)による手作り石鹸です。今回は、その基本的な作り方を工程順にご紹介します。
コールドプロセス製法とは
**コールドプロセス(Cold Process / CP法)**は、石鹸を作る製法のひとつです。オイルと苛性ソーダ水溶液を混ぜて「けん化反応」を起こしますが、加熱をほとんど行わないのが特徴。
熱を加えないことで、グリセリンなどの天然保湿成分がそのまま残ります。市販石鹸の多くはグリセリンを抽出・分離してしまうため、CP法の石鹸は保湿力が段違いです。
欠点は 熟成期間が4〜6週間必要 なこと。でも、その待ち時間すら石鹸づくりの楽しさのひとつです。
材料(約8個分)
| 材料 | 分量 | 役割 |
|---|---|---|
| オリーブオイル | 300g | 保湿・肌なじみ |
| ココナッツオイル | 150g | 泡立ち・硬さ |
| パームオイル | 100g | 硬さ・持ち |
| 苛性ソーダ(NaOH) | 77g | けん化 |
| 精製水 | 185g | 苛性ソーダを溶かす |
| ラベンダー精油 | 15ml | 香り |
| ドライラベンダー(飾り用) | 適量 | トッピング |
注意: 苛性ソーダは劇物です。取り扱いには保護メガネ・ゴム手袋・マスクを必ず着用してください。子どもの手の届かない場所で作業しましょう。
必要な道具
- ステンレスまたはプラスチックのボウル(2個)
- デジタルスケール
- スティックブレンダー
- 温度計
- シリコン型またはパウンドケーキ型
- ゴムベラ
作り方
1. 苛性ソーダ水溶液を作る
精製水を計量してボウルに入れ、苛性ソーダを少しずつ加えながらゆっくり混ぜます。温度が**80〜90℃**まで急上昇するので、必ず屋外か換気の良い場所で行ってください。冷めるまで(40〜45℃程度)放置します。
2. オイルを混ぜて温める
3種のオイルを別のボウルに計量し、湯煎で**40〜45℃**に温めます。ココナッツオイルとパームオイルは固体なので、先に溶かしておきましょう。
3. 苛性ソーダ水溶液とオイルを混ぜる
両方の温度が40〜45℃程度に揃ったら、苛性ソーダ水溶液をオイルにゆっくり注ぎ込みます。スティックブレンダーで混ぜると、数分でトレース(とろみ)が出てきます。
- ブレンダーは底に当てたまま動かさず、5〜10秒ずつON/OFFを繰り返す
- カスタードクリーム程度のとろみが出たらOK
- ラベンダー精油を加えてゴムベラで混ぜる
4. 型に流して保温する
型に流し込み、表面を平らにならします。ドライラベンダーを上に散らして飾りに。タオルで包んで24時間保温します(けん化反応を促すため)。
5. 型出し・カット・熟成
24〜48時間後に型から取り出し、包丁でカットします。その後、風通しの良い場所で4〜6週間寝かせれば完成です。
熟成のポイント
- 直射日光を避け、風通しの良い棚に並べる
- 週に1度、上下を返すと乾燥が均一になる
- 使い始めは泡立ちが少ないが、6週間後には豊かな泡になる
作り終えたあとの静かな達成感と、熟成中にだんだん変わっていく色と香り——コールドプロセス製法の石鹸には、他の手法にはない独特の「育てる喜び」があります。ぜひ一度、試してみてください。